カードローンを利用したことがある人や、カードローンでなくてもお金を借りて延滞・滞納したことがある人も、もしかするとブラックかもしれないので要注意です。
ブラックとは?
金融ブラック・ブラック企業・ブラック会社・ブラック部活・ブラックバイト...ブラックがつく言葉でダークなイメージの単語はいくつもあります。これらのブラックはどれも同じ意味を持ちます。
このページでいうブラックとは、金融ブラックのことを指し、お金に関する信用を失った状態のことです。
ブラックリストは存在する!?
「 ブラックリストに載るよ 」この言葉を聞いたことがない人はいないくらい、社会に浸透しています。
しかし、実際にリストは存在しておらず、ブラックの人の一覧なんてないのです。
ブラックリストというリストはなく、※1信用情報機関に登録してある名簿に、※2[ 異動 ]と記されることを、金融ブラックといいます。金融機関からの借入の経験がなければ、この信用情報機関には名前すら記録されていません。
※1 金融機関が審査の際に参考にするデータベースのことを信用情報機関といい、代表的なものとして3つ挙げられます。どこの信用情報機関も情報開示しているので、どんな記録がされてあるか不安な方や知りたい方は、ローン会社等が加盟している信用情報機関に一度情報開示を申込んでみてもいいと思います。本人の申込みで情報を確認できます。
下記に代表的な信用情報機関3つを挙げます。
日本信用情報機構(JICC)
消費者金融会社、流通系・銀行系・メーカー系クレジット会社、信販会社、金融機関、保証会社、リース会社などが加盟しています。
公式サイト:https://www.jicc.co.jp/
株式会社シー・アイ・シー(CIC)
信販会社・百貨店・専門店会・流通系クレジット会社・銀行系クレジット会社・家電メーカー系クレジット会社・自動車メーカー系クレジット会社・リース会社・保険会社・保証会社・銀行・消費者金融会社・携帯電話会社が加盟してます。
公式サイト:https://www.cic.co.jp/
全国銀行個人情報信用センター(JBA)
メガバンク、地方銀行、ネットバンクなどの銀行と信用金庫が加盟しています。
公式サイト:https://www.zenginkyo.or.jp/pcic/
※2 [ 異動 ]とは、クレジットカードやローンの支払い延滞を61日以上または3ヵ月以上した場合に記録される事故情報です。延滞だけでなく、滞納や債務整理をしたときも[ 異動 ]と記録されます。
どうしてブラックになるのか!?
ブラックとは信用情報機関に金融事故の記録が残っていることですが、何をすると記録されると思いますか?
ローンの延滞・滞納、自己破産などの債務整理をすると[ 異動 ]と記録されます。
信用情報機関には、誰がどこでどのくらいのお金を借りたかは記録されますが、お金を借りてもきちんと返済していれば、[ 異動 ] という金融事故記録が載ることはありません。なので、信用情報機関に名前があるからといって、ブラックとは言わないのでご安心ください。
[ 異動 ]と記録されるのはこんな時
- 延滞:返済日から61日以上または3ヵ月以上の支払い遅延があるもの、あったもの
- 代位弁済:顧客に代わって保証会社が返済したもの
- 債務整理:破産手続開始が決定したもの
ブラックの人はどこでお金を借りているのか?
お金を借りる時は審査がありますよね。この審査時に、ローン会社が信用情報を照会し貸しても信用できるかどうかの判断をしています。金融事故が記録されていると、当たり前ですが、審査に通ることはありません、お金が返ってくる保証がないからです。
しかし、これは銀行や大手消費者金融の場合で、中には例外のところもあります。債務整理さえしていなければ、まだお金が借りれる可能性が残されています。
銀行や大手のようなマニュアル化した審査ではなく、独自に柔軟に審査している中堅クラスを狙ってみてください。
ブラックじゃなくなるためにはどうしたらいいのか!?
残念ながらブラックじゃなくなる方法はありません。
信用情報機関の[ 異動 ] 記録は、おおよそ5年間残ります。この5年の間、お金を借りないことが一番の早道ですが、もしお金を借りたとしても、きっちりと支払日に返済するようにしていれば異動記録は消えます。
延滞や滞納ではなく、債務整理をしてしまっている場合は、異動記録は10年間は消えませんので、時が過ぎるのを待つほかありません。